病気情報
胆石の痛みってそれはもう悶絶するほど、と言われるくらい痛いようですね。中にはあまりの痛みに救急車で運ばれたという人も。こればかりは経験してみないと分かりませんが、出来るなら経験したくないものです。
そもそも胆石って何が原因なのかご存知でしょうか?そして痛み以外の症状は?今回はそんな胆石についてご紹介します。要チェックですよ♪
胆石はどこにできるの?原因は?
今や日本人の1,000万人もの人が持っているとされる胆石。痛みがある人もいれば全く痛みのない人もいます。
そもそも胆石というのは胆のうや胆管という場所に石が出来ることです。痛みの他にもさまざまな症状があるんだとか。
また石が出来る場所(部位)で呼び名が異なり、一般的によく聞くのは胆のうに出来る「結石」です。胆のう胆汁を一時的に溜めておく場所で、胆汁は肝臓で1日に500~800ml作られます。胆汁によって脂肪や炭水化物の消化が可能になるんですよ。
ではなぜ石が出来るんでしょうか?胆汁というのはコレステロールや胆汁酸などのリン脂質と呼ばれるものなんですが、濃縮される過程で胆汁成分の偏りや細菌感染で起こる成分分解などが起こることがあります。するとそれらの成分が結晶化します。これが石になるわけです。
原因はいろいろありますが、主に体質と食生活とされています。
男女での症状や痛みについて
胆石症は無症状の場合もありますが、一般的にはみぞおち周辺の激しい痛みが典型的な症状のようです。加えて右肩、背中にも痛みが現れます。他にも鈍痛や圧迫感といったものもあります。
とはいえ四六時中痛いというわけではなく、「脂肪分の多い食事後」や「食べすぎた日の夜半」に起きやすいみたいですね。激しい痛み以外では吐き気や嘔吐なども伴う場合があり、そこに炎症が加われば発熱することもあります。
また胆管に石が詰まれば【黄疸】や【肝機能障害】を併発することもあり注意が必要です。みぞおち(右側)付近に痛みがあったり、不快感がある場合や胃が痛くて薬を飲んでも症状が変わらないようであれば一度検査を受けてみましょう。
命に関わる病気との関係について
胆石そのものに命の危険はありません。ですので胆石が出来たからといって不安になる必要はありませんよ。ですが合併症には注意が必要です。
胆石をそのままにしている人も多いようですが、合併症を引き起こすようであれば手術などで治療していきましょう。主な合併症をご紹介します。
原因は石による刺激が考えられます。胆のうの出入り口で炎症を起こし、そのまま放置すれば胆のうが破れて腹膜炎を引き起こす場合があります。
胆管にある石がすい臓液の出入り口を塞ぐことで発症します。重症の胆のう炎がすい臓に及ぶことで発症することも。重症になれば命に関わります。とても怖い病気なんですよ。
石が胆汁の出入り口を塞ぎ、胆汁が腸へ排出されなくなって発症します。この病気になると肝機能が極めて悪くなります。
胆のう、胆管で起きた炎症が肝臓にまで及ぶと肝障害を引き起こします。
今現在では胆石との因果関係は立証されていません。ですが全く無関係とも言えないそうでたびたび議論になるようです。
胆のうがんは無症状胆石患者のうち1~2%の人が伴います。また胆のうがんの患者のうち2/3~3/4の人が胆石を持っているんだそう。胆石が長期化して引き起こしている可能性が高そうですね。
胆石ができやすい生活習慣とは?
胆石は生活習慣が原因とも言われます。中年以降になるとそれまでに比べてどうしても内臓機能も衰えてきます。よって太っている人や美食家に多いとされています。他にも多産であったり、女性、遺伝なども影響します。
日ごろより食生活には十分注意が必要で、コレステロール値が高い人や糖尿病の人は生活習慣を見直しましょう。暴飲暴食は控え、お酒も適度にするようにしてください。
逆に「急激なダイエットをした人」や「デスクワークで1日中座っている人」も胆石が出来やすいとされています。
見つけるための検診や治療法
胆石は痛みで発見されることも多いようですが、血液検査で発見することが可能です。他にも画像診断も有効的です。検査方法の中でもエコー検査がほぼ確実に発見出来るようですよ。CT検査も可能ですが、検出率となるとエコーに比べて劣ります。
では実際に胆石の治療法はどんなものがあるのでしょうか?
胆石の痛みは経験したものにしか分かりません。痛みがなかったとしても体の中では合併症を引き起こしていることもあるので、定期的に検査をしておく方が良さそうですね。
そもそも胆石症にならない為にも生活習慣を見直し、健康的に過ごすことが大切です。