ためしてガッテン
誰しも一度は足首を捻挫してしまった経験があるのではないでしょうか?
「湿布で冷やして2~3日安静にしていれば大丈夫」と思っている方も多いと思いますが、この対処法では何十年も経ってから大きな痛みに悩まされる可能性が!!
ここでは、NHKためしてガッテンで紹介されていた「足首の捻挫」についてまとめています。
足首の捻挫について
足首をひねった程度の捻挫であれば問題はありませんが、腫れや痛みを伴う捻挫は「全距腓じん帯」を損傷しています。
全距腓じん帯は足首の骨と骨をつなぐ役割をしていますが、損傷したとしても、ふくらはぎの筋肉が代わりに全距腓じん帯の役割を果たしてくれるので、すぐに歩けなくなるということはありません。
しかし、加齢によって筋肉量が落ちてくると、ふくらはぎの筋肉は全距腓じん帯の代わりができなくなってしまいます。
その結果、軟骨がすり減り、痛みがあらわれるように!!最悪の場合は歩けなくなることもあるそうです。
足の捻挫の症状について
スポーツをした時に最も多い怪我…それが捻挫です。足をくじいてしまい思うように歩けなくなる程の痛みがでます。
捻挫の他にも骨折肉離れなど考えられる原因は多数ありますが、最初に疑う怪我は捻挫です。特に捻挫が起こりやすい足首を中心に今回は説明していきます。
捻挫のわかりやすい症状としては、「筋肉や関節を伸ばすと痛みがでる」ことです。関節が緩む捻挫の場合、関節が引き伸ばされているので固定しないと捻挫を繰り返すことになります。
ひねってから1週間はしっかりと固定してください。
また、捻挫をすると腫れてくるのですが、腫れ方によって骨折と捻挫を見分けることができます。たんこぶの様に腫れるのが骨折ですが、捻挫は全体的に怪我した箇所がじんわりと腫れます。
テーピングの巻き方について
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足首の捻挫の後遺症について
■衝突性外骨腫
サッカーなどでよく起こりやすいのがこの衝突性外骨腫です。 内くるぶしの内側とかかとの骨の上にある距骨がぶつかりやすくなって骨の表面が傷つく、欠けるなどが起きて痛みが生じます。これが衝突性外骨腫になります。
■アキレス腱に及ぼす影響
アキレス腱は内反捻挫にしろ、外反捻挫にしろ影響を受ける場所です。かかとの位置を正しくしないと痛みが発生し、酷いとアキレス腱炎を引き起こす可能性が高くなってしまいます。
また身体のバランスを保つのが難しくなってしまい、結果捻挫や転倒といったものに繋がるのです。
足首の捻挫の治療法について
足首の捻挫の正しい治療法は、まず2~3日安静にします。その後2週間はテーピングなどをしてなるべく動かさないようにしましょう。さらに4週間は、「腓骨筋群」を鍛えるトレーニングを行います。
腓骨筋群は、足の裏からくるぶしの後ろを通って骨とつながっている筋肉で、ここをトレーニングすると、切れてしまった全距腓じん帯が復活再生したり、足首が安定するため軟骨のすり減りを防いでくれます。
リハビリで気を付けることは?
早く治したいのであればリハビリはとても重要になります。しっかりと行っておかないと痛みが再発したり、捻挫しやすくなってしまって結局長引いてしまいます。
そこで気をつけなければいけないのは【どの部分を痛めたか】をきちんと見極めることです。捻った場所、それにより起きた損傷…それがどこに起きているのかによってリハビリの方法も変わってきます。
例えば足首を捻挫した場合、かかとにある骨の位置がズレることがあります。このズレを正しい位置に戻してあげないと周りの筋肉にも悪影響を及ぼしてしまい、他の部分まで痛めてしまうことも。
リハビリはこのズレを正し、再発や痛みを拡大させないために行います。 湿布を貼って安静にしているだけでは治りません。安易に自己判断せずに、きちんと病院で診断してもらうことが大切です。
ためしてガッテン流!腓骨筋群を鍛える方法
おまたせしました!!ためしてガッテン流の腓骨筋群を鍛える方法はこちら!!
コイン、またはコインサイズの厚紙2枚
◇やり方
①肩幅ほどの間隔を開けて床にコイン(厚紙)を置きます。
②コイン(厚紙)を親指の付け根で踏むようにして立ち、つま先立ちをします。
親指の付け根で踏んでいることを意識し、足の裏を外側に向けるイメージで行ってください。足の裏を内側に向けると靭帯の切れた部分が広がってしまうため、靭帯が緩んでしまって腓骨筋群を鍛える効果もなくなりますので、ご注意くださいね!!
20回を1日2セット行うことで、腓骨筋群のトレーニングはもちろん、ねんざの再発予防にも良いそうですよ♪ 足首をねんざしてしまったときや、ねんざを繰り返してしまう方はぜひ試してみてくださいね。
なかなか足首の捻挫が治らない理由は?
安静にし、湿布や痛み止めでなんとか腫れも痛みも引いてきたものの、運動をするとやっぱり痛みが出てまともに動けないということはありませんか?
実は捻挫といってもその症状は、
- Ⅰ度損傷:靭帯が伸びた軽度なもの
- Ⅱ度損傷:靭帯の一部が切れたもの
- Ⅲ度損傷:靭帯が完全に切れたもの
と分かれていて、それぞれの症状に合った処置をしないと改善しないのです。
ただ安静にしているだけでは長引いてしまうことも。
捻挫をして腫れがかなりあり、かつ体重を乗せることも難しい場合はⅡ度損傷の可能性があります。この場合は湿布と安静では悪化してしまうので、きちんと固定する必要があります。その後はリハビリを行い、元の状態に戻していく治療をしましょう。
このように適切な処置をしないままだと痛みをかばって歩行がおかしくなってしまったり、関節そのものが不安定になってしまいます。そして運動などによってまた痛みが現れます。
もし痛みが長引いていたり、再発するようなことがあればすぐに病院で診てもらうようにしてください。
足の捻挫を早く治す方法とは?
早く完治させるには病院にいき、適切な診察を受ける事が当たり前ですが、2、3日の治療で改善はできます。
足の捻挫を早く治す一番の方法は「動かさない事」です。捻挫した人それぞれの足の状況、腫れと痛みによっても対処が変化してきます。自分でもできる簡単な処置について説明します。
安全な場所にいき座ったり横になり、捻挫した患部を動かさない様に安静にします。足首の場合、体重をかけると痛みが増します。
■次に患部を冷やします
安静体制が整ったら、捻挫した患部を氷または冷却スプレーなどで冷やします。冷やす事で痛みが和らぎ炎症の拡大を抑えます。患部に直接氷などを当てるのではなく、タオルで巻いてその上から当ててください。15~20分が目安。
■冷やす事と同時に固定します
冷やすと同時に患部を固定します。包帯を巻いたりサポーターを巻いて固定してください。きつすぎると血流が悪くなるので、皮膚の色を確認しながら巻いてください。
■固定後、心臓よりも高く患部を上げます
上の3点にプラスして、患部を心臓より高い位置に上げます。足首の捻挫であれば仰向けになり、台や低めの椅子に捻挫した足をあげてください。
捻挫が治るまでは時間がかかりますが、1週間程度で痛みがひく方もいれば靭帯の一部が断裂してしまってる方もいます。
捻挫とはいえ怪我は怪我です。上記の処置で症状が治まれば時間の問題ですが、なるべくなら専門医にみてもらいましょう。
また食生活も見直してみてください。豆腐や納豆、鶏肉、野菜などを積極的に摂ってみてください。完治に近づけます。無理せず、ゆっくりと治していきましょう。