人間ドックや健康診断などを受診するとよく話題にあがる数値…悪玉コレステロールですが、高いとよくないといった位しか認識していない方も多いのではないでしょうか?
一言で、コレステロールといっても検査表にはいくつかの種類が記されています。
脂質代謝という項目に記されており、「総コレステロール値(T-C)」、「HDL-C(善玉値)」、「LDL-C(悪玉値)」に加えて、「中性脂肪(TG)」と大抵4つの項目が載っています。
その中でも一番目が行きがちなのが悪玉の値ですが、こちらが高いと『食事に気をつけなきゃ』など反省しますが、このごろ少しコレステロールの考え方も変わってきていますよ。
注意するのは悪玉だけではありません。新しいコレステロールの常識について紹介します。参考にしてくださいね♪
ガッテンで紹介されたコレステロールの新常識とは?
今からお話しする新常識ですが、それは「第3のコレステロール」の存在と呼ばれる善玉でもない悪玉でもないものがあり、最近の研究では、その存在は悪玉以上に血管を傷つけてしまう厄介なものであることが発覚しました。
新しい数値の見方として、これから注目すべきは、悪玉値だけではなく、第3の数値についても気を付けていかなければなりません。
しかし、現在の検査表にはT-CとLDL-C、HDL-C、TGしか乗っておらず、第3の存在がどんなものかよくわかりませんよね。
そこで、第3のコレステロール値と呼ばれている「レムナントコレステロール」を含む血管に悪影響を及ぼすヤツ!その名も「non HDL-C」の値を導き出す簡単な計算方法を説明します。
それがT-CからHDL-Cの値を引いたものが、non HDL-Cにあたります。新しい指標としてこれからの健康診断などでも項目に加わってくるでしょう。
コレステロール値が高い原因は?
数値が高い原因として考えられるものに「遺伝」や「脂肪過多な食生活」、「運動不足」があげられます。
コレステロール値が高くなることで血管の壁に溜まっていき、結果、動脈硬化の要因となります。動脈硬化は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こしてしまう重大な原因ともなります。
コレステロールを下げる食品について
コレステロールは三大栄養素のひとつ脂肪に属する一種ですが、その役割は細胞膜やホルモン、胆汁酸などの材料になります。悪者扱いされがちですが、体には必要不可欠な存在です。
しかし、コレステロール値が高いと血管を傷めてしまいます。そこで、数値を下げる食事を紹介します。
まず、血液をドロドロにしてしまうコレステロールを逆にさらさら血液に変える食事がおすすめです。それが「青魚」です。
青魚に含まれるEPAは血液を凝固させない作用を持つだけでなく、レムナントコレステロールが増えるのを抑える働きがあるということが分かってきました。
また青魚に含まれるEPAは飽和脂肪酸とも呼ばれ、飽和脂肪酸を含むグループの食べ物をとるのもよいでしょう。
中でも、こちらも最近話題のオメガ3系の油である「えごま油」や「亜麻仁油」を料理に使って食べるのもかなりおすすめです。
コレステロール値を薬なしで下げる方法
コレステロール値を改善するには、食生活の改善以外にも「運動すること」が大切です。体を動かすことで筋肉を増やし、心臓や肺などの機能を高めることで、脂肪や糖の代謝を良くすることができます。
代謝が高まることで、肥満解消にもつながり、non HDL-Cを下げ、血糖値、血圧を下げる効果があります。
まとめ
医療研究が進むことで今まであまり知られていなかったことが加わり、新たな常識として認知されることになったコレステロール値の考え方を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
漠然と検査表の数値を見て、高い低いと一喜一憂せずにバランスの良い状態であることが大切です。食事や運動で改善することができるので、自分でも気を付けることができます。
ぜひこちらの記事を参考にして、新しいコレステロールの常識を知って頂いて、健康な体づくりのお役に立てればと思います♪