ためしてガッテン「立ちくらみ」について
椅子から立ち上がるときや、起き上がるときなどに起こる「立ちくらみ」。
2015年2月4日に放送されたNHKためしてガッテンでは、危険なタイプの立ちくらみがあることを紹介していました。
ここでは、危険なタイプの立ちくらみや見分け方、ためしてガッテン流の治療法をご紹介しています。
立ちくらみがひどい原因は?
立ちくらみは一時的な症状のため、特に気にしていないという方は多いのではないでしょうか。
そもそも、立ちくらみは血管を収縮させる作用のある交感神経の働きが低下し、頭に血液がいかなくなることにより起こります。
しかし、単なる立ちくらみではなく、がんやストレスが原因の危険なタイプの立ちくらみがあることが、NHKためしてガッテンで明らかにされました。
大腸がんが原因の場合の見分け方
NHKためしてガッテンで紹介された危険なタイプの立ちくらみの1つが「大腸がん」が原因によるものです。
この場合は、大腸内を便が通過する際の出血による貧血が原因で、脳が酸素不足になり立ちくらみが起こります。
大腸には痛みを感じる神経がないため自覚症状が乏しいようですが、便をチェックすることで気付くことができます。
便に血がついている場合や、黒い便や赤黒い便が出る場合は、一度病院で検査を受けることをおすすめします。
失神性の立ちくらみについて
NHKためしてガッテンでは、40~60代の働き盛りの世代に多く見られる立ちくらみとして「失神性立ちくらみ」を紹介していました。
失神性立ちくらみは正式名を「血管迷走神経性失神」といい、原因の1つにストレスが挙げられます。
ストレスにより、体をリラックスさせる迷走神経が働いて血管が広がってしまい、上に流れる血液が下に流れてしまうことが失神性立ちくらみが起こる仕組みです。
「失神性立ちくらみ」には、頭が重い・吐き気・腹痛といった前兆があります。
これらの前兆があらわれたら、両足を組んで力を入れるなど体を緊張状態にすると、意識を失って倒れるのを防ぐことができます。
ためしてガッテン流の治療法は?
突然意識を失って倒れてしまう失神性立ちくらみは、実は自宅でも治療することが可能なんです!!
NHKためしてガッテンで紹介されて話題になった失神性立ちくらみの治療方法はこちら♪
①壁を背にして、頭からお尻までを壁にぴったりとつけて立ちます。
②足を少し前(15cm程度)に出して動かさないようにします。)
最初から無理をせず、立てる時間だけで行ってください。
少しずつ立っていられる時間が長くなりますので、30分間立ち続けることを目標にしてください。1日2回繰り返すことで、早くて1ヶ月ほどで効果がみられます。
この治療法を行う際の注意点は、気持ちが悪くなった場合はすぐに中止すること。また、万が一倒れてしまった場合にケガをしないよう、周囲にはものを置かないでくださいね。
もちろん、ストレスの原因を取り除くことも大切です。
立ちくらみにお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。